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トータルフィットのHOTホッとレポート

更新日:2014.04.10(木)

【vol.37】
東北の未来によりそう

心身健康づくり研究会の私たちは、「東北の未来へよりそう」と題し、研究会のボス梅田先生が震災直後の2011年4月~開始した岩手県野田村の復興支援の活動報告の写真展示をしたブースを担当しました。

展示は、震災直後の野田村の被災状況の写真から始まり、次に、梅田先生が震災直後の4月に野田村に入り、運動指導者として現地職員の支えとなり、村の人々とどのようにかかわりを持ち、「不活発病」や「エコノミー症候群」解消のため、運動を習慣づけることに至るまでの取組みを紹介しました。

そして、笑顔を取り戻すために作成した『あ・い・う・え・ニッコリ』のポスターや、『1分間体操』をブース入り口に展示しました。また、支援先の野田村の物産である「野田塩」の販売をしました。

梅田陽子という一人の運動指導者が被災地復興支援に尽力している姿は、被災地に対する運動指導者としての役割の大きさを位置づけるものであり、被災地で心の復興の支援を望む同業者にとって大きな励みになると実感しました。

しかし、実際のところ写真展示のみでは、活動すべてが正確に伝わったとは言い難くブースに足を運んで下さる方に積極的に声をかけないとすぐに出て行かれます。

足を止める人に挨拶し、写真を見ながら写真の内容を説明をしていくと理解して下さり、先生の活動に共感された人がほとんど「野田塩」を購入して下さいました。

中には、研究会に興味を示してパンフレットを求められる人、梅田先生の名前を再度尋ねる人、「あ・い・う・え・ニッコリ」のポスターを欲しがる人がいました。

終了間際に訪れた義援金による被災地支援を否定する人が言いました。

「被災地にお金で支援することは人を殺すことだ。本当の支援とは、被災者の話し相手になったり、車イスを押してあげたりすることだ」と。

つまり、一番大切なことは心の復興、つまり「よりそう」ことが一番の支援だと言いたかったのでしょう。

改めて梅田先生の復興支援活動を誇りに思いました。


増田直美



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