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トータルフィットのHOTホッとレポート

更新日:2011.06.01(水)

【vol.26】
新しい個性にチャレンジ

暖かくなりはじめた春3月、大阪市にある、大阪市社会福祉研究・情報センターにてココから体操講習会が開催されました。

今回の参加者は、高齢者向けの体操講師、介護予防事業に関わっている方、音楽療法士、介護施設職員という、幅広いご職業の方々でした。元々運動を指導されていて指導の幅を広げるために、また今の職場で運動を少し取り入れるためられたらいいなとご参加くださいました。

すでに運動を指導している方は、たいていご自分流のスタイルというものがあります。指導方法しかり、動きや言葉のクセしかり。その方の個性や現場にあったスタイルでしょう。

しかし、お互い初めての者同士なので、笑顔が少々熱すぎると感じる人がいたり、うなずきが大きすぎ振付けと混同しかねない動作だったり、前傾姿勢であるとか口癖などご本人も気づいておられなかったり、いつもの現場では聞けない声が出る場合があります。

経験の長い指導者ほど、そのスタイルについての客観的な感想を直に受ける機会はほとんどありません。いい機会だったと前向きな感想をいただきました。

しかし、一回の講習会では、気づくことはできても、クセが取れるところまではなかなかいきません。あとは、ご自身の意識次第、繰り返し意識していただくことが必要になります。

また、運動指導をまだしていない方は、逆にクセがないため、当日に他の方の指導を受けながらいいなと思うところを次々マネされるため、吸収が早いです。

無我夢中で試し、なかなかうまくいかないと落ち込み、またチャレンジをするという繰り返し。まずは試してみないと、何も感じることはできません。感じることがなければ、次にどんな工夫をすれば、よりよくなるかもわかりません。その工夫をまた試してみて、感じて、また次の工夫。

「何事も、一度すれば体験、二度すれば体感、三度すれば経験」というとおり、永遠と続くこのループは、指導者として一人前になるため、指導者としてより成長するためには、必須といえるでしょう。

色に例えれば、経験のある指導者は濃い色で、経験のない指導者は薄い色。

濃いことは、個性豊かで楽しく盛り上げ上手でとてもよいことですが、なかなか他のパターンを吸収することは難しいです。

薄いことは、すぐに他のパターンを吸収することができますが、個性豊かに楽しく盛り上げて指導することは苦手です。どちらも、少しずつ、少しずつ。皆さんの努力と熱意で変わってきます。

運動指導は1対多数、どの参加者にも喜んでいただきたい。そのためには、今とは違った個性やスタイルを取り入れていくことが大切なのではないかと感じています。

自分を客観的に見るためにも、視野を広めるためにも、新しい個性にチャレンジするためにも、ココから体操講習会、ぜひいらしてくださいね♪

内容:ココから体操講習会
実施日:2011年3月27日(日)
会場:大阪


講師:園田幸子



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